派手さで惹きつけるのではなく、気づけば長居してしまうような居心地。
やさしい色合いと素朴な素材感が重なり合い、「ナチュラルかわいい」が根付きます。

ここでは、誰かのこだわりが押し付けられることはなく、訪れる人それぞれの感性がそっと重なっていく。
日常の延長にありながら人と人がゆるやかにつながり、家の空気をやわらかく育てます。
家族の交流の中心地になるようなリノベーションが、完成しました。
ひとつの場所で、同じ時間を過ごすために
寝室は必要最小限に。
その分、日常の中心となるLDKを大胆に広げる。
近年のリノベーションで選ばれ続けているこの考え方を、丁寧にかたちにした一室です。

約20畳のLDKは、二方向から光を取り込み、ルーフバルコニーともつながります。
時間帯によって変化する明るさが、暮らしのリズムをやさしく整えてくれます。
素足で感じる、無垢材の心地よさ
床には、オークの無垢材を採用。
クリアオイルで仕上げることで、木そのものの色合いや木目をそのまま活かしました。

汚れが付きにくく、光をやわらかく受け止めるのも特徴。
冬でも冷たさを感じにくく、防虫・防水性にも優れた素材は、日々の暮らしを静かに支えてくれます。
視界を遮らない、照明と色の選び方
天井にはダウンライトを等間隔に配置。
凹凸を極力なくし、視線を妨げない設計としました。

壁と天井はすべて白で統一。
窓枠の黒がほどよい緊張感を添え、全体を引き締めています。
会話が途切れないキッチンのかたち
キッチンはリビング向きに配置し、前面をオープンに。
料理をしながらでも、ダイニングやリビングにいる家族と自然に言葉を交わせます。

ダイニング上部には、白のライティングレールと黒のペンダントライトを。
木目と白を基調とした中で、控えめながら確かな存在感を放ちます。

白い格子扉は、壁と調和しながら通気性も確保。
見た目だけでなく、使い勝手にも配慮することをポイントにしました。

背面には大容量の収納棚を造作。
床材と相性の良い木目と、黒の取っ手で全体のバランスを整えました。
ワイングラスホルダーやパイプハンガーなど、使う場面を想像した仕掛けも忍ばせています。

日常に溶け込むトレーニング用品
リビングの出窓の間には、トレーニング用のキャンパスボードを設置。
テレビを眺めながら体を動かすことができ、日々の習慣として自然に取り入れられます。

重量を支えるための補強も、リノベーション時にしっかり対応。
安全性と継続性を両立した選択です。

最初の一歩から、印象を変える玄関
玄関では、上がり框を斜めに設計。
土間を広く取らなくても、奥行きを感じさせる視覚効果を生み出します。


扉を開けた瞬間の印象が変わり、そのままリビングへと自然に導かれる動線に。
さりげない工夫が、住まい全体の印象を左右します。
家族の時間を、いちばん大切に考えた結果
明るさを活かし、装飾を控え、必要なものだけを丁寧に選ぶ。
どこにいても家族の気配を感じられる、ひらかれた設計。

無垢材の床、隠せる収納。
家族が最も多くの時間を過ごすLDKだからこそ、細部まで考え抜きました。

特別な演出ではなく、日常そのものが心地よく続いていくこと。
その想いが、静かに息づくリノベーションです。










