ご夫婦と娘様の家族3人暮らしのお住まいです。
元々、築浅のマンションで、機能的にもデザイン的にも質の高いお部屋だったため、使える部分は既存を残し、変えたいLDKにご予算を掛けたポイントリノベーションとなります。
元々の間取り3LDKから、必要な個室数だけ確保して、2LDKに変更。
その分、リビングに面積を明け渡し、リビングに小上がりの和室機能などを充実させました。
特に、今回予算を掛けたLDKは、石貼りの床やフラットなペニンシュラ型のキッチン、間接照明などの効果によって、元々のLDKとは比べものにならない開放感が目を惹きます。
和室小上がりも普段はワンルーム的に使いながら、L型の可動間仕切りによって個室としても使えます。
キッチン周りは、元々ウォークスルーで繋がっていた洗面を敢えて無くし、パントリーと洗濯機専用の個室を作って、家事機能・動線を作りました。当初、見た目の問題で、アイランドまたはペニンシュラ型にしたいが、その分収納力が減ることを懸念されていました。またフロントオープンの食洗機がご希望でした。
最終的にどの要望も満たせるグラフテクトのⅡ型レイアウトで決定しました。コンロ側はフラットで垂れ壁はなく、反対にシンク側は壁付けとなるので吊戸棚をつけることで違和感なく収納力が上げられました。
タイルの貼り方も工夫し、2サイズのタイルを方向を変えて並べたユニットをデザインし、それを全体に展開させたことで、他に見ないデザインとなっています。機能的にもお客様のご要望に沿って、滑りにくいがあまりザラザラしない、掃除のしやすいものを選定しています。
元々フローリングで統一された退屈な空間も、石貼りの床によって、塩ビタイルではないホンモノの質感が空間の質をあげ、歩き心地と足触りの良い空間となりました。
LDKの雰囲気がガラッと変わったことで、お部屋全体のクオリティをさらに上げることができました。