静かで落ち着いた印象の中に、確かな存在感を宿す住まい。
この家では、リビングを中心としたリノベーションに挑戦。
細やかな計画と大胆な発想が融合し、自然な居心地の良さをもたらす場所が誕生しました。

今回紹介するのは、暮らし方に寄り添う設計を活かした家づくり。
特注の造作収納や化粧梁など、遊び心あふれる趣向をご紹介します。
リビングの印象を決める、特注の造作収納

人を迎え入れるリビングは、その家の「顔」と言える場所。
まずは、圧倒的な存在感と機能性を兼ね備えた、造作の大型収納棚を設置しました。
壁面いっぱいに広がるこの棚は、家具メーカーと綿密にサイズを打ち合わせたオーダーメイド品。
隙間なく壁に収まる設計ですが圧迫感はなく、それでいて堂々とした存在感を放っています。
テレビ台としても活用できるボリューム感はデザイン性と実用性を両立させ、リビングの表情をぐっと引き上げています。
配線まで計算された、すっきりとした美しさ


コンセントや配線の配置も事前に精密に計画。
生活感を抑えつつ、機能性を損なわないスッキリとした印象を実現しています。
「見せる棚」と「隠す収納」を巧みに組み合わせた構成は、リビングに落ち着きと洗練をもたらしました。
天井を彩る、骨太な化粧梁

リビングを見上げると、黒い3本の化粧梁が印象的に走ります。
平坦すぎる天井では味わえない、奥行きと装飾感を作りました。
壁と天井、両方に視覚的なリズムを与えています。
シンプルさの中に存在感を添える、この細やかな演出が空間全体の印象をぐっと引き締めています。
遊び心を散りばめた、家全体のデザイン

リビングだけでなく、他の部屋にもデザインの工夫が光ります。
キッチンや洗面室には、手入れがしやすくデザイン性も高いタイルを採用。
油汚れが付きやすい場所だからこそ、機能と美しさの両立を目指しました。

洗面所には、木製の台とタイルの異なるテイストを混ぜています。
シックなリビングとは対照的に、遊び心を感じさせてくれるのがポイントです。
全てをリノベーションせず、残す場所は残す

2つの個室はそのままに。
夫婦の寝室や子供部屋としても使用できる、「余地」を残しました。
フルリノベーションでありながらも、コストを抑える工夫のひとつです。

細部のこだわりが、日常を豊かにする住まい
細部に込められた工夫が、毎日の暮らしに穏やかな特別感を添える住まい。
暮らしの中心を支える造作収納。
光と影で表情を変える化粧梁。
そして遊び心をそっと添えるタイル。
ひとつひとつの選択が、静かでありながら上質な場所をつくり上げました。


コストを抑えつつも、デザインと利便性をやさしく両立させたリノベーション。
日々の時間を、心地よく、そして豊かに感じられる家になりました。










