今回ご紹介するのは、90㎡のメゾネット住宅を大胆に刷新したリノベーション事例。
夫婦とお子様2人が暮らすこの家には、家族の時間と個々のライフスタイルを両立させる工夫が凝らされています。

階段、廊下、床材や壁の仕上げまで、ひとつひとつにこだわりが宿る「家」。
住まうほどに愛着が増す空間に、光と風が通り抜けます。
子どもの成長に寄り添う「家」がほしい
もともとリノベーション住宅にお住まいだった施主さま。
でも、子どもたちの成長とともに、だんだんと手狭さを感じることが増えました。
「家族がのびのびと過ごせる空間」を求めて、第2のリノベーションに臨みます。

ポイントは、前回と同じく「自分たちの好みで内装をデザインする」こと。
希望のエリアに、抜けるような眺望と耐震性がそろった家が見つかったことで、リノベーションがスタートしていきます。
空間に寄り添う階段を活かして
メゾネットタイプにおける最大の特徴である階段も、今回大幅にリノベーション。
3段回りの階段に変更したことで、LDKの広さを最大限に活かします。

階段の形状を工夫することで、移動も楽に。
上下からの見通しもよく、家族が行き交う中で自然とコミュニケーションが生まれる空間になりました。

水回りでは、機能性とデザインを両立
キッチンには、黒ベースに白いラインが入ったクオーツ天板を採用。
シンプルでありながら存在感のあるデザインは、家族が集まるLDKの中心に自然と馴染みます。
黒の落ち着きと白の清潔感が織りなすコントラストになり、モダンさと温かみが伝わります。

コンパクトながらも存在感のある洗面室は、ツーボウルタイプに。
家族全員が同時に使える設計なので、朝の慌ただしい時間でもストレスなく使えそう。

日常の小さな動作ひとつひとつが、心地よい時間へと変わります。
細部に宿る美意識

壁や天井は全体を塗装仕上げにして、子ども部屋のみアクセントクロスを採用。
廊下の片面にはオークの突板をアールに沿って貼り、玄関からLDKまでをひとつの連続したデザインにしています。

下の階の床には、薄い模様の600角フロアタイルを流し貼りする工夫も。
ルームツアーするのが楽しくなるような、そんな空間になりました。
まとめ:家族と共に育つ家
成長する子どもたちに寄り添うようにして生まれた、新しい「家」。
シンプルで清潔感のあるデザインのなかに、キラリとこだわりが光る空間になりました。

この家で過ごす全ての瞬間が、この空間に調和して流れるよう。
「広さ」と「デザイン」を兼ね備えた住まいは、家族の未来を優雅に包み込む器です。










