「せっかく住むなら、自分たちも猫も心地よく暮らせる家にしたい――」
そう考えた施主様が選んだのは、中古マンションを購入してのリノベーション。
人生でそう何度もない「家づくりのチャンス」だからこそ、折角なら!の気持ちで、細部までこだわり抜くことを決断しています。

今回は、猫たちが安心して過ごせる工夫と、人が心地よく暮らせるデザインが自然に調和するリノベーションの事例を紹介します。
広々としたLDK、猫たちの専用スペース、将来の子ども部屋。
素材・光・色のひとつひとつに想いを重ね、家全体が「家族と猫の快適な時間を支える場」となっています。
「暮らしを描く間取り」をイメージ

まずポイントにしたのは、広々としたLDK、主寝室、猫のための専用スペース、将来の子ども部屋。
北側の2部屋のうち1部屋が、当面の主寝室です。
将来的に子どもが2人になった際には、書斎部分を仕切って子ども部屋としても使えるよう、柔軟な設計にしました。
「キャットファースト」にも配慮

床材には、猫が滑りにくい凹凸のあるフロアタイルを採用しています。

猫部屋には猫トイレや猫用品も多いことから、換気も重要。すぐ隣にある書斎の壁に回転窓を設け、換気だけでなく採光にも配慮しました。
収納やレイアウトも猫目線で設計されており、猫用品をすっきり収めながらも、生活感を感じさせない美しい空間に。

素材選びから照明の配置まで、すべてが猫と人の快適な暮らしを両立させるためのこだわりです。
毎日が心地よくなる、こだわりのⅡ型キッチン
施主様がリノベーションで叶えたかったのは、機能性と美しさが共存するキッチン。
設計を始める前から、頭の中には明確なイメージがありました。
ただの作業場ではなく、毎日の料理が心地よく、家族が自然と集まる場所――それがこのキッチンの在り方でした。

横長のキッチンプランを活かすため、壁面には個性あるタイルを選定。
ブラケットライトが柔らかく光を落とし、空間に立体感と温もりを与えます。
光と素材のコントラストが、毎日の料理の時間を特別なものに変えてくれそう。
収納量を最大限に確保するため、Ⅱ型レイアウトを採用したのもポイントです。

カウンターと吊棚を追加することで、調理中も動線がスムーズで、作業効率が格段にアップしました。
必要なものが手に届く場所にありながらも、見た目はすっきり。機能と美しさが自然に調和しています。
LDKと玄関には「たっぷり空間」を確保
家の顔ともいえる玄関は、広さと使い勝手の両立にこだわりました。

スーツケースやベビーカーを置いてもゆったり通れる余裕のある設計は、日々の暮らしにストレスを感じさせません。
収納力にも配慮し、靴や小物を美しく整理できる仕様に。
扉を開けた瞬間、視覚的な印象と機能性の両方から、住まいへのこだわりをさりげなく伝えてくれます。

LDKを広く開放的に確保するため、北側の2部屋はあえて最小限のサイズに設計。
壁や天井には装飾を控え、シンプルさを極めることで、空間全体に清々しい余白が生まれています。
色彩と空間のバランスが、日常の生活にさりげない上質感をもたらす、心地よい部屋となりました。
中古マンションのリノベは選択肢も豊富
長く暮らす家だからこそ、ただの「居場所」ではなく、家族と猫が心地よく過ごせる場所でありたい――。
そんな想いを胸に、「中古マンション+リノベーション」で日々が心地よくなる住まいを形にしました。

間取り・素材・デザインの自由度が圧倒的に広いリノベーションだからこそ実現できるお部屋も多いです。
毎日を少し誇らしく、そしてやさしく感じられる。理想の住まいが、ここに完成しています。










