結婚をして、今後のお子様・ペットなどとの生活を考えたとき、もっと大きい家に住みたい…。
新築は普通の間取りで自由度という点ではあるものの中から選ぶ外無いにもかかわらず価格が高い。同じ価格ならば、やりたいことを実現できる住まいにしたい。施主様はその想いから、中古戸建や中古マンションの両方をリノベーションする計画で検討されておりました。
設計打合せの初日に、施主様ご自身で間取りを書いてきて、「こうしたい。」と逆に提案されてこられたのには、設計士も驚いておりました。おとなしそうで真面目なご夫婦で、自己主張が激しくない方たちでしたが、キッチンについてはかなりこだわりを持って、妥協なく設計・施工を行いました。
ご夫婦二人で作業が出来る広々スペースを有するキッチンスペース。アイランドキッチンと豊富な収納棚で構成されたエリアは床材の違いで区分けされており、料理の給仕が楽に行えるようにカウンターテーブルも広々ご用意。
広く開放的なリビングにするためにシーリングボディとは別に、基本的にダウンライトで照明を納めて天井高を取っています。床、壁、天井ともに、内装仕上げの色のバランスには、特に気を使われていました。
廊下の途中に洗面化粧台を設置して動線と最小限でのスペース確保を実現しています。用途や他の部屋の大きさと間取りを上手く組み直して自由自在にお家を作れることがリノベーションの醍醐味ですね。
スペースの点で言うと、玄関土間とつながった容量抜群の造作棚収納部分も見どころです。
アーチ開口を設けた収納スペース入口というデザイン性と、玄関土間からも廊下からもアクセスできるという動線重視の設計です。
主寝室は、ほぼ寝るためだけの用途とし、その他のお部屋に面積を振り分けることで、広々としたリビングなどが実現できています。また、ご趣味でプロジェクター投射をしたいとのご要望もあり、対応したクロスをご提案し実際の施工に採用しています。スペース確保の観点から、入口は天井埋め込みタイプの引戸を使用しています。
各お部屋の用途や専有面積の制限を第一に把握して造られた間取りは、機能性にも優れ、ご家族と永く住まいするに値する価値の高いリノベーション住宅が生まれました。