朝、カーテンを開けると、柔らかな光がオーク材の床をやさしく照らす。
身支度を整えながらふと感じるのは、「この家、なんだか心が整うな」という感覚。
そんな心地よさと便利さを両立させたのが、今回のリノベーションです。
キーワードは、「ヒュッゲ」と「スマート」。
北欧の穏やかな空気感と、現代の機能美を掛け合わせた、新しい暮らしのかたちです。
ヒュッゲな空間で、心地よさを取り入れる
「ヒュッゲ」――それは北欧の言葉で、「温かさ」や「心地よさ」を意味する言葉。
今回のリノベーションでは、ヒュッゲの精神を大切に、素材とデザインで毎日の暮らしを彩りました。

床には無垢のオーク材フローリングを採用。
素足で歩くたびに感じる本物の質感が、心をゆるやかに包み込みます。
壁面には僅かにグレーを帯びた漆喰調の壁紙を選び、巾木レスの仕上げでスマートさと落ち着きを演出。
素材の温もりとデザインの細やかさが調和することで、シンプルでありながら深みのある空間になりました。

家族が集うひとときも、ひとりで過ごす静かな時間も、どちらも豊かに感じられる――
そんな「ヒュッゲな暮らし」が日常に広がります。
利便性と機能性も忘れずに
リモートワークをする機会があることから、ネットワーク環境に柔軟性を持たせました。
また、動線に無駄のないプランニングで、「利便性」と「機能性」をしっかりと追加。
収納の効率的配置にも余念がありません。


さらに、ハイドアフルハイトの建具(天井までの高さがあるドア)も採用しているのがポイント。
天井まで続くラインが空間に伸びやかさと統一感を与え、見た目の美しさと使い勝手を両立しています。
機能性とデザイン性を両立させた「スマートな暮らし」も、この住まいの随所に息づいています。
家族で過ごせるオープンなLDKも大切に
家族が自然に集まれる空間もほしい。
そこで、オープンなLDKを確保することにしました。

天井までの高さや視線の抜けを意識し、光がたっぷり差し込むリビングに。
窓から届く朝の光が、フローリングをやわらかく照らします。
料理をしながらでも、子どもたちの様子を目で追える距離感になっているのもポイント。
会話が自然に交わり、笑い声が家中に響く空間です。

また、将来子ども部屋に分けることもできる柔軟な間取りを採用。
必要なときに仕切れる安心感が、家族の暮らしに余白を生みます。
リノベーションで間取りや設備も理想的に
「条件に合う物件はいくつかあるけれど、間取りや設備がどうしても理想に届かない」と、リノベーションのご相談をいただきました。
結果、会話や笑い声が家中に広がるヒュッゲな空間が完成しています。

「リノベーションで自分たちの理想を形にする」。
設計チームとじっくり話し合いながら進められた空間づくりは、家族の未来をそっと見守る、優しい家になりました。









