渋みのある色彩がそっと迎えてくれる、2LDK+2Sの住まい。
ここに暮らすのは、アパレルをお仕事にしているご家族です。
実は、数年前に一度リノベーション済み。
今回のリノベーションは、「さらに自分たちらしく」を追及してスタートしました。

衣類をひと部屋丸ごと収納する、大胆なレイアウト。
キッチンや寝室には、深い陰影を纏ったカラーリング。
住む人のセンスが丁寧に溶け込んだ、上品な空間へと姿を変えています。
日々の景色が「絵」になるキッチン
コンパクトで使いやすいⅡ型キッチンには、白のプレーンタイルを採用。
床にはダークトーンのヘキサタイルを使い、色味がキリッと引き締まります。

セージ色の扉や、モルタル調の腰壁クロスにもこだわりが。
どれも控えめなのに存在感がある、大人の彩りです。

動線を二方向に設けた大容量パントリーは、この家の暮らしのリズムを支える頼もしい相棒。
「美しさ」と「機能性」が自然と寄り添う、映えるキッチンになりました。
静けさがそっと包む、プライベートの聖域
寝室とウォークインクローゼットは、ほぼ同じ広さにアレンジ。
互いに行き来できるように扉を作らず、開口だけの軽やかな動線を確保しました。

3面を包むピンクベージュの柔らかな色彩は、まるで夕暮れに溶けていくような温かさ。
服が大好きなご家族だからこそ、手を伸ばせば「お気に入り」に触れられる距離感を大切にしています。

光が集まる、家族のステージ
南向きの光が一面に広がるリビング・ダイニングは、間口いっぱいまで視界が開ける開放的な設計に。

脇には、必要に応じて完全に仕切れる個室も併設しました。
暮らしに合わせて、「開く」「閉じる」を切り替えるのも自由自在。


家族の過ごし方に寄り添いながら、空間そのものが静かに表情を変えていきます。
細部にも世界観が息づく
トイレには、モールテックス風のクロスを使っています。
シンプルでありながら、どこかモダンな雰囲気を感じる空間に。


その控えめな質感が、毎日のルーティンを少しだけ上品に整えてくれます。
まるでカフェの一角に迷い込んだような落ち着きが漂い、暮らしの中に心をゆるめる余白をつくり出します。
すべての選択が、「この家らしさ」へとつながっていく
必要な部屋数と収納をしっかり確保しながら、暮らしの動きに寄り添う機能性もきちんと備えた住まい。
白を基調とした壁が清潔感をまとい、建具やキッチンの渋みある色彩と静かに調和します。

飾りすぎず、でも質感にはこだわる。
家族三人の「これから」というストーリーを、美しく、そしてさりげなく支える空間になりました。










