築年数を生かし、使えるものは丁寧に残す。
今回のリノベーションでは、「無駄のない空間づくり」を意識しました。

黒を基調としたモノトーンの色彩を重ねることで、成熟した大人ならではの落ち着きを演出。
光と陰影が溶け込み、どこを切り取っても絵になる、静かな余裕を感じられる住まいへ。

年月を重ねた建物ならではの安心感と、デザインの新鮮さが融合する。
そんな家づくりになっています。
光と陰影が描く洗練のLDK
玄関からホールを抜け、自然と導かれる先に広がるLDK。
天井にはあえて黒を配し、深みと重厚感を演出。
暗色がもたらす落ち着きと高級感は、部屋全体のムードを格上げします。

光を受ける壁や照明は、陰影のコントラストを美しく浮かび上がらせてくれます。
シックでありながら、温かみのある表情を生み出しました。
壁にはグレーを取り入れ、空間全体の重さを和らげるようなアクセントに。
幅木や窓枠の白が清涼感の源になり、落ち着きと華やかさの絶妙なバランスを作り上げています。
家具と光が紡ぐ、上質なひととき
LDKの中心には、シャンデリアが黒天井に美しい光の模様を描きます。
モノトーンの空間は、あらゆる素材やカラーと相性が良いのがポイント。

独創的な照明を置くだけで、個性と高級感を引き立てます。
落ち着きのある色合いに包まれた空間は、プライベートな時間を過ごせる特別な場となりました。
可変性をもたせた寝室とのつながり
LDKに隣接する寝室は、黒枠のガラス引き戸で仕切ることに。
3枚の引き戸をすべて開ければ、LDKとの一体感を感じられる大空間に変身します。
閉めた状態でも、透過性のあるガラスがあるお陰で圧迫感が増えません。

また、生活スタイルやライフステージに応じて、自由に空間の使い方を変えられる設計に。
リビング扉にも同じタイプのガラス扉を採用し、軽やかさを演出しているのがポイントです。
光と陰影が織りなす開放感と、適度なプライバシーの両立が魅力です。

ラグジュアリーな迎賓空間にした玄関
玄関には大型収納を設け、白い扉で圧迫感を抑えつつ清潔感を演出。
床のタイルとフロア照明が奥行きを強調し、広がりとラグジュアリー感をもたらします。

廊下の黒扉が一線に並ぶ様子は、まっすぐに奥行きを感じさせてくれるよう。
空間に、洗練された統一感を加えます。
必要なものだけを残して、理想の空間を形に
リノベーションのやり方は無限大。
今回は、残すべきものは残しつつ、テイストに合わせて仕上げる方法を採用しました。

インテリアデザインの刷新をメインに、黒がベースの空間にしたのもポイント。
間接照明とモノトーンの調和によって、大人の深みを感じさせる家が完成しました。

日常の中にさりげなく非日常を感じさせる。
この家にいれば、上質で贅沢なひとときを過ごせるでしょう。





