玄関の扉を開けてから、たった数歩。
「ただいま」の声が響いた瞬間から、この家の「便利さ」が味わえます。

今回のリフォームでは、「毎日の所作に寄り添う動線設計」をテーマに。
家事も暮らしも、もっと軽やかに生きられたら--。

そんな想いを、ひとつの形にしました。
「迎え入れる洗面所」という新発想
この家には、洗面所が2つあることに気づきましたか?
家に帰ってまず手を洗い、荷物をおろしてほっと一息。
その動作をもっと自然にする位置に、1つ目の洗面所があります。

キッチン横に配置した洗面所は、帰宅後すぐにアクセスできる「ただいまの拠点」。
さらに、洗濯機もここに設置できます。


料理・洗濯・片付け。
主な家事がこの1ヶ所で完結するからこそ、生活はこんなにもシンプルになる。
日常の流れが整うだけで、暮らしは驚くほど美しく整います。
もうひとつの洗面所は、身支度に寄り添う場所
2つ目の洗面所は、ゆっくりと身支度を整える場所。
自分らしさを取り戻す、小さなサンクチュアリとして活用できます。

朝のあわただしさに流されず。
夜の静けさを邪魔せず。
家族それぞれのリズムと気配に、優しく寄り添う場所となりました。

WICに作った2つの出入口が、暮らしに余裕を生む
部屋の中央にあった洋室は、大型のウォークインクローゼットに変身。
出口を2つ設けたことで、収納が「動線の要」となる回遊式に生まれ変わりました。


扉を開け放つと、生活動線に溶け込む収納へ。
扉を閉じれば、凛としたプライベートゾーンへ切り替わります。
行き止まりのない回遊動線は、家事を、生活を、動きを、流れるようにつなぎます。
リビングの中央で、新しいキッチンコミュニケーション
ひとり黙々と料理をする時間は、決して嫌いではない。
でもふと、聞こえてくる笑い声に振り返るとき、「ほんの少しだけ近づきたい」と思う瞬間があります。

だからこそ、家族が自然と集まり、友人とはカフェのように語らうキッチンにリノベーション。
料理中の、「ちょっと味見して」なんてコミュニケーションもスムーズです。

孤立しがちだったキッチンスペースが、よりオープンに。
それは、家で過ごす幸せの質をそっと底上げしてくれます。
「整っている」という豊かさを、毎日に
使い勝手だけではなく、精神的なゆとりまで設計すること。
それがリノベーションの醍醐味だと、この空間が静かに教えてくれます。

便利でスマートな動線が導いてくれるのは、快適さと、美しさ。
そして、少し先の未来の暮らし。

今日もここで、心が整う日常が始まっています。










