家族が増えると、新しい家がほしくなる——。
家族がひとり増えるという温かな知らせをきっかけに、「次の暮らし」を思い描くところからリノベーションがスタートします。

子どもがのびのび遊べること。
家事や仕事に追われる毎日でも、無理なく整えられること。
80㎡のマンションを、自分たちらしく整えた住まいにするリノベーション事例です。
解放感のあるリビングと穏やかな間接照明
リビング全体を照らすのは、間接照明。
なんだか天井が広くなったように感じて、のびのびと過ごせそう。

「子どもがゆったりと育つ家がほしい」という願いから、リビングもたっぷりスペースにアレンジ。
扉を開けるとすぐに広がる、ひと続きの空間。
視界がふわっと開け、空気が静かに流れます。

子どもが成長しても。
おもちゃが増えても。
友だちが集まる賑やかな時間が増えても。
暮らしの変化に自然と馴染む、余裕のあるリビングになりました。
2つのWICが心の余裕を作る
打ち合わせが進むなか、こだわりポイントとして見えてきたのは「広い収納」。
思い切って、大容量のウォークインクローゼットを2つ作ることに決めました。

しっかり収納を作っておくと、「いつも出しっぱなし」「片づかない」というストレスが減らせるもの。
増えていく荷物に備える、安心の余白。
そして、将来どんな風にでも使える安心の余白も加わります。

「未来の荷物」まで受け止める場所があると、何だか安心感も高まります。
優しさをまとう家に、そっと個性を忍ばせて
間接照明の柔らかな光が落ちる生活スペースとは反対に、家事スペースはモノトーンでシンプルに。
「白」と「黒」、その間にある無数の「グレー」で構成された空間は、どこかアートギャラリーのよう。

日常を美しく整えながら、家族の気配が柔らかく馴染んでいきます。
けれど、ふと視線を送った先には、個性が光るアクセントクロスが。

住む人のセンスを静かに語り、ほんのりと余韻を残します。
空間に奥行きとストーリーを与えてくれる、遊び心も忘れません。

これから家づくりを始める「次の方」へ
ほんの少し、先輩としてのアドバイス。

「クロスも建具も設備も、組み合わせは本当に無限大。
だからこそ、心から“これだ!”と思える組み合わせに出会えるまで、何度でもシミュレーションするのがおすすめです」

暮らしの正解は、人によって違う。
だからこそ、住まいづくりのプロセスこそが、「自分たちらしさ」を映す時間なのかもしれません。










