「広さ」よりも、「どう暮らすか」。
部屋数を減らすことで見えてきたのは、日常を丁寧に味わうリビングでした。

仕切りをなくすことは、単に間取りを変えることではありません。
暮らしの優先順位を見つめ直し、これからの時間をどう過ごすか考える設計。
日常のひとコマが、より豊かに感じられる家に変化します。
白が描く、凛とした雰囲気
室内は、やさしくも芯のある白で統一。
余計な主張をしないからこそ、家具・小物・住まい手の気配まで美しく引き立ててくれます。

朝の澄んだ光、夕方のやわらかな陰影。
白はそれらをすべて受け入れ、住まいに一日のリズムをもたらしてくれるよう。
時間帯によって表情を変える色は、暮らしの背景として静かに寄り添います。

アーチの先に広がる、自分だけのワークスペース
リビングのアクセントになっているのは、アーチ形の入り口。
入口の向こうには、コンパクトだからこそ集中できるワークスペースがあります。

閉じすぎず、開きすぎない。
程よい距離感が、作業への没入感を支えます。


壁付けからⅡ型キッチンへ
キッチンは、従来の壁付けからⅡ型へと大胆に変更。
動線は驚くほどスムーズになり、料理をする時間そのものが軽やかに変わりました。
並ぶカウンターは作業場であり、会話が生まれる場所でもあります。


振り返れば、すぐに次の作業を始められるのもポイント。
無駄のない配置が、家事の流れを自然に整えてくれます。
料理を「こなす」場所から「楽しむ」場所へ。
キッチンの在り方を見直したことで、暮らし全体の温度が少し上がったように感じられます。
見えないところにこそ、頼もしさを
リノベーションに当たって強化したのは、衣類や趣味のアイテムを収納するスペース。
使う場所の近くに、使うものを。
暮らしのリズムを乱さない工夫が、日々の快適さを支えています。

収納の扉も白で統一したことで、閉じているときはまるで壁のように機能するのがポイント。
「何気ない壁が、実は収納である」というお得感も、満足度を上げるポイントとなりました。

少ないからこそ、満たされる毎日
部屋数を減らしても、暮らしが窮屈になるわけではありません。
むしろ、ひとつひとつの時間が濃く、確かなものになっていく。
選び抜いた要素だけで構成されたこの住まいは、「自分らしい暮らし」を静かに語りかけてくれます。

削ぎ落とした先に残ったのは、安心感と心地よさ。
白の多い家が、今後どんなカラーに染まっていくのか楽しみになるような、未来へ続くリノベーションとなりました。








