毎日の景色に、ひとすじの光が差しこむ。
「とじる」ではなく「ひらく」ことを選んだことで、住まい全体に澄んだ光と風が通うリノベーションになりました。

心までふっと軽くなるような空気感。
扉の数は最小限に抑え、空間と空間をふんわりとつなぎます。
ふと視線を上げると、窓の向こうにはスカイツリー。
開放感と機能性、そのどちらも妥協しないリノベーション事例をご紹介します。
光と風が織りなす、ゆったり1LDK
朝、窓辺から差しこむ光が、ゆっくりと部屋を満たしていく。
通り抜ける風が、どこかやさしく日常をほぐしてくれる。

そんな、時間さえ穏やかに流れていくような1LDKをつくりたい。
だからこそ、あえて「扉を少なくする」という選択をしました。
閉じすぎないことで空間はふんわりとつながり、光も風も人の気配も、自然と行き交うように。
ひとつの家の中に、やわらかなリズムが生まれます。

ただ住むだけではなく、深呼吸したくなるような住まいへ。
光と風とともに暮らす、新しい1LDKの形がここにあります。
スカイツリーを臨む開放感も大切に
かつてふたつに分かれていたバルコニー側の空間は、思いきって壁をなくすことに。
そして、ひとつの大きな景色へとつなげました。

まるで、空間全体がスカイツリーの姿と調和するよう。
より大きく、よりのびやかに暮らしを彩ってくれます。
大切にしたのは、日々の時間に寄り添うように存在する「特別な景色」。
開放感を手に入れた空間は、朝の光も夜の灯も、贅沢なひとときとして受けとめてくれそうです。
機能美が息づく、しなやかなキッチン空間
「構造上給湯器を動かせない」という制約さえ、発想ひとつで魅力に変えました。
キッチンの上部には棚を設け、無駄になりがちなスペースを心地よく活かすことに。

背面には、炊飯器やレンジなどの家電がゆったりと並ぶ収納を確保します。
なんだか、使うたびに気持ちが整うような「余白」となりました。

キッチン横に設けた固定式カウンターは、この空間のもうひとつの主役。
配膳にも軽い食事にも、ちょっとした作業にも寄り添うマルチな存在です。

美しさと機能が自然に溶け合うこのキッチンは、家事も仕事もスムーズに導いてくれそう。
暮らし全体に、軽やかなリズムをつくり出します。
仕事道具も、暮らしの道具も。
玄関ホールの横に設けたのは、幅広の可動棚。
仕事道具も日々の小物も、どこに何があるか一目でわかります。
スーツケースや大きな荷物もスッと収まる、頼もしさのある空間です。


必要なものにすぐ手が届く。
その小さな積み重ねが、毎日のリズムを驚くほど軽くしてくれます。
心地よく、そして自由に。のびやかに使える水回り。
洗面脱衣室にも、あえて扉を設けません。
使うのは、軽やかなカーテンレール。
「閉じない」という選択が、狭さを感じさせないエッセンスになっています。


さらに、トイレ前にあったわずかな段差も解消。
フラットでスムーズな動線へと整えられました。

気持ちよく歩けて、気持ちよく使える。
当たり前のようでいて特別な「快適さ」が、水回りに流れています。
忙しい日々の中で、そっと心がほどける場所
日々、忙しく仕事と向き合い続ける施主さまにとって、この住まいはただの「家」ではありません。
心を静かに整え、次の一歩へと背中を押してくれる「休息の拠点」でもあります。

光と風がゆるやかに巡り、開放感と機能美が溶け合う空間。
忙しい時間の合間にふっと呼吸を深くしてくれるような、穏やかさを宿しています。

ここに帰るたび、また前に進める。
そんな、「優しさが満ちる住まい」です。










