素材ひとつひとつが語りかける、表情豊かな住まい。
今回のリノベーションでは、コンクリート、木、モルタルなどの「素材」が主役です。

素材の個性を大胆に引き出しながら、空間全体に統一感と洗練をもたらす喜び。
ただ美しいだけではなく、日常にささやかな贅沢と心地よさを添えてくれるよう。

質感のコントラストまで丁寧に計算された設計で。
暮らすほどに味わいが増す、豊かで表情豊かな住まいが完成しました。
キッチンに宿る、モルタルの美学
まず目を引くのは、カウンター部分に施されたモルタル仕上げのキッチン。
グレーのモルタルは、どんなインテリアとも自然に馴染む「万能素材」です。

モルタルを保護材でコーティングして、ひび割れや水の侵入も防ぎました。
職人の手仕事が生むコテ跡の微妙な表情は、ひとつとして同じものがありません。
まさにオンリーワンな風合いが、圧倒的な存在感をもたらしています。

素材のコントラストで演出する、ラフな天井
天井はあえて仕上げをせず、「コンクリート現し」のままに。
ラフでありながら洗練された雰囲気を演出するのは、黒のダクトレールとスポットライトです。

異なる素材が組み合わさることで、空間全体に調和と深みが生まれます。
高い天井と広々とした間取りは、開放感あふれる大空間づくりに貢献しました。

毎日を心地よくするLDK
キッチン奥には、ウォークインタイプのパントリーを配置。
抜群の収納力を確保し、生活動線の効率も高めました。

リビングダイニングも開放的な設計で、どこかインダストリアルな雰囲気が漂います。
少し明るめのナチュラルフローリングは、無機質な表情に違った色を加えてくれるよう。
まるで、柔らかさと温かみが加わって、心地よさを演出する「役者」です。

大きな掃き出し窓には木製ブラインドを設置。
夏は涼しく、冬は暖かく。
空気の流れまで管理してくれる、一石二鳥のインテリアです。
毎日使う場所は機能性を重視
リビングの一角にはPCデスクを設置し、3段の固定棚で収納力も確保。
機能性とデザイン性を両立させ、日常の利便性を高めています。

トイレも同様に工夫を凝らし、手洗い器付き一体型を採用しました。
天井下のデッドスペースには収納を設置し、スペースを無駄なく活用しています。


素材が描く、多彩な表情
モルタル、木材、コンクリート、そして自然光。
異なる素材を組み合わせることで、空間に奥行きと表情を生み出しました。

見た目の美しさだけでなく、快適性や機能性にも配慮したリノベーション。
日常の暮らしをスタイリッシュに彩りながら、心地よさをもたらす住まいです。









