限られた都心の空間だからこそ、必要なものだけを残す。
家具や小物だけでなく、間取りそのものも断捨離の対象です。

大胆に設備を取り払うことで生まれるのは、思わぬ広さと開放感。
その分、本当に大切なものにスペースを使えます。

シンプルで心地よく、暮らすたびに気持ちが整う。
そんなアーバンライフリノベーションをご紹介します。
「キッチンは広く、浴室は最小限に」

大胆な取捨選択で生まれた空間のコントラスト。
キッチンは大きなアイランド型に設計して、スペースを大きく拡充しました。

調理・食事だけでなく、隣に据えたサイドテーブルを使えば仕事も可能です。
まるで、LDKが多目的スペースのよう。


一方で、浴室は思い切ってシャワールームのみに変更。
本当に欲しいものにスペースを使う。
そんな考え方が、もしかしたら「都心の贅沢」なのかもしれません。
収納や家具は必要最低限に
今回、あえて収納場所を拡張することは避けました。
「収納できる」という安心感は、確かに心地よいものです。
しかし、過剰なモノに囲まれた暮らしは、知らず知らずのうちに心を重くしてしまうことも。


だからこそ、この住まいでは必要最低限の収納だけを残すことに。
空間そのものを美しく開放的に保ち、スペースの余白を作ります。
必要なものだけが、ゆったりと存在する。
シンプルな暮らしが、日常を少し特別に、豊かに彩ります。
DIYも楽しめる、塗装壁の魅力

キッチンの背面の壁には、あえてクロスを使いません。
色を重ねたりシートを貼ったり、自分だけの工夫ができる「特別なキャンバス」にしました。
施主さまが自由に塗装するなど、DIYの楽しさも残しています。

さらに、白い壁はスクリーンとしても活躍します。
プロジェクターで映画を映し出せば、日常のリビングが瞬く間にホームシアターに早変わり。
機能性と遊び心が自然に共存する、リラックス空間設計です。
朝の喜びと、日常の快適さをデザインする

寝室はリビングとは趣を変え、爽やかなグリーンのアクセントクロスを追加。
朝の光がカーテンの隙間から差し込むたび、小さな喜びを感じられます。


洗面台には、手入れのしやすいアクセントタイルを採用しました。
毎日の身支度や家事のひとつひとつが、ストレスなく心地よく進みますように。
機能性と美しさを兼ね備えたデザインは、上質で豊かな時間を増やしてくれます。
シンプルの先にある、豊かさ
限られた空間だからこそ、思い切った「取捨選択」を。
必要なものだけを残し、余計なものはそぎ落とす。
断捨離の考え方は、家具・収納・インテリアだけでなく、間取りにも応用できます。

自分にとって本当に大切なものだけが残る住まい。
都市の喧騒を忘れさせる、軽やかで心地よいアーバンライフが生まれました。





