ものづくりの仕事に携わるクリエイターご夫婦が、今回の施主さま。
ふたりの創造力が息づくキャンバスとしての家づくりをご検討されました。

住まいは単なる生活空間ではなく、日常の中のアトリエでもあります。
壁を取り払い、2LDKから1LDKへと変更されたリビングダイニング。

随所に息づく、お二人ならではのセンス。
創意工夫を存分に発揮した、特別なリノベーションです。
有孔ボードと仕上げ前の天井があるキャンバス
リビングのリノベーションに求めたポイントは2つ。
ひとつは、あえて仕上げをしない天井。
この天井は、ご夫婦自身がDIYで自由にリデザインできる部分として残されました。

家に命を吹き込む一筆は、まさにお二人の手で描くためのもの。
費用を抑えながら、住まいに自分たちの色を加える。リノベならではの工夫です。

もうひとつは、壁一面に配置された有孔ボード。
フックをかけて収納として活用したり、飾り付けを施したり。
アイデア次第で、用途は無限大です。

クリエイティブなお二人だからこそ生まれた自由度の高いデザインに。
訪れた誰もが「おおっ!」と感嘆する仕上がりになっています。
光と影が描く、夜の表情
ダウンライト、ライティングレール、スポットライト。
多彩な照明も、見どころのひとつです。
夜だけの表情を見せるリビングは、まるで時間ごとに表情を変えるギャラリーのよう。

また、光を受け止めるインテリアにもこだわりが。
玄関にはペンダントライトを、ドアにはワイルドオーク柄を採用。

細部にまでこだわったデザインが、住まい全体に統一感と上質さをもたらします。
木の温もりに包まれるロフトと生活空間
リビングをまたぐ屋久杉のロフトは、ちょっとした休憩やアイデアを練る場所として最適。
間伐材を用いた木の温もりが、空間に優しい表情を添えます。

キッチンの造作棚、洗面台の木枠、アクセントタイルなど、細部にもこだわりが。
柔らかくも、洗練された空間を演出します。

今後何年もかけて進化させていくのが、楽しみ
リノベーションが完了しても、家の「完成」はまだまだ先。
DIYで手を加えられる天井や、有孔ボードに掛けられていく小物たち。
季節や気分に合わせて変えていけるディスプレイや家具。
日々の暮らしの中で、家そのものが新しい発見や楽しみを与えてくれます。


完成形がひとつではない、自由で柔軟な住まい。
今日はここに新しいアイデアを加え、明日はまた違う表情を見せる。
そんな変化を楽しみながら、家族と家が共に育つ未来が、何よりの魅力です。











